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情報の窓

テキスタイル&ファッション誌(メールマガジン)バックナンバー

1-特集1-トピックス No.
FDCが新年度方針 1 4 1
2004年春夏物を提案
FDCテキスタイルコレクション開く-素材の新しい可能性追求-
座談会「ネリーロディとモノ作りを語る」
変革の時代は素材の時代
アンケート調査 尾州短期景気観測指数は1.54
愛知県産業技術研究所尾張繊維技術センター開発品紹介
JTC作品20反以上の受注も 実商売でも大きな成果
わが社の売れ筋素材はこれ! ツイードが急浮上、産地の特長を生かす
FDC/毛工連、ブランド研究会結成し意欲的に活動 10
インターテキスタイル上海 尾州産地から6社が単独ブース 日本製毛織物の大きな興味 11
ジャパン・テキスタイル・コンテスト2003結果報告 グランプリに志知さん・・・・ 11
FDCが相次いで東京、一宮で”発信” 確かな物創り、確実な手応え 12
アンケート調査 尾州短期景気観測15年下期 12
特集 2003年尾州ュースセレクション 12
「糸からの差別化」に拍車かかる 2月4、5、6日 ジャパン・ヤーン・フェアを開催 10
愛知県が自立事業採択社分析 毛織7社はすべて製品化事業 11
ジャパン・ヤーン・フェア最終報告 異例、会場で受発注が行われる 33%は愛知、岐阜以外から来場 12
ジャパン・ヤーン・フェア来場者の声 尾州が元気になる契機に 12
2-特集2-ファッション情報 No.
エクスポフィル04/05秋冬セミナー FDCで開催
エクスポフィル04/05秋冬セミナー(2)
エクスポフィル04/05秋冬セミナー(3)エクスポフィルヤーントレンド
FDC匠ネットワークが発足
ネリーロディが語る2004/2005年秋冬トレンド
ネリーロディが語る2004/2005年秋冬トレンド(2)
FDC匠グループ、5グループで50点を作成 10
エクスポフィル2005春夏ヤーントレンド(1) 11
エクスポフィル2005春夏ヤーントレンド(2) 12 10
JC/FDCブースに見るリクエスト素材 尾州産地の意匠力が改めて評価される  10
エクスポフィルヤーンコレクションのプレビュー(3) 11
3-この人・この企業 No.
”国産・高級服地に特化して” 長尾大八郎・長大(株)社長pdfファイル(160K) 1 4 6
”高度化、多様化、グローバル化” 伊藤正樹・中外国島(株)社長pdfファイル(236K)
”無借金企業として安定成長” 佐々木光男・ササキセルム(株)社長 pdfファイル(48K) 3 6 6
”産地活性化に向けて” 墨 明 ・艶金興業(株)社長 pdfファイル( 223K)
”高級獣毛コート地が80%占める” 早川隆雄・早善織物(株)社長 pdfファイル(209K)
”PVと同時発信が可能に” 鈴木貞一・鈴憲毛織(株)社長 pdfファイル(192K)
”テキスタイルの良さを製品の良さに” 山田祐司・山長(株)社長 pdfファイル 10
”機械の性能を生かした商品開発に強み” 佐藤務・伸和ウール(株)社長 pdfファイル 11
”企画重視で、社員の2割配置” 近藤俊彦・近藤(株)社長 pdfファイル 10
尾州産地、この企業
(株)ソトー 光触媒の抗菌、消臭加工を商業化 JCで特殊加工を一堂に
 pdfファイル
11
Q:「竹マーク」を立ち上げましたね。/A:メーカーの品質保証マークとして
野村産業(株)社長・野村弘氏
 pdfファイル
11
尾州産地、この企業 東和毛織(株) 世界のウールと獣毛の糸を生産する pdfファイル 12
Q:TEC会を結成しましたね。 /A:イージーケアーの最高峰です
ザ・ウールマーク・カンパニー日本支社マーケティング部長・音無通男氏
 pdfファイル
12
4-わが市・わが町・わが村 No.
”総合繊維産業都市” 一宮市pdfファイル(251K) 1 4
”佐織縞発祥の地” 佐織町 pdfファイル(285K)
 ”活力あふれる文化の香る 緑の都市” 稲沢市 pdfファイル(177K)
”こころのふるさと” 津島市 pdfファイル(24K)
”水と緑のふれあいの町” 弥富町 pdfファイル(201K)
”ほっと!びれっじ とびしま” 飛島村 pdfファイル(200K)
”毛織物のまち” 尾西市 pdfファイル(191K)
”いのち輝く 水と緑の郷土(くに)」” 十四山村 pdfファイル(170K)
”藤とインテリア織物のまち江南” 江南市 pdfファイル 10
”文化遺産のまち岩倉” 岩倉市 pdfファイル 10
”ハイテクと農業の町” 大口町 pdfファイル 11
”歴史と水郷と温泉の町” 蟹江町 pdfファイル 11
”新しい時代を紡ぐ水と文化と心のまち きそがわ” 木曽川町 pdfファィル 12
”歴史とみどりの町” 甚目寺町 pdfファィル 12
”緑映え いのち輝く 快適な人間環境都市・祖父江” 祖父江町 pdfファイル 10
”うるおいとやさしさあふれる武将のふるさと” 美和町 pdfファイル 10
”自然と人がともに生きるまち” 扶桑町 pdfファイル  11
”21世紀 人が集い 人を育て 人が創造する町 ピースフルタウンへいわ” 平和町 pdfファイル 11
”水と緑が光る田園都市” 七宝町  pdfファイル 12
”大地の恵み・人・創造たつた -歴史の川に育てられた村-” 立田村 pdfファイル 12
5-尾州の「知」と「技」 No.
シリーズ1 ”生産販売一体の人材育成” 松田章敏 pdfファイル
シリーズ2 ”歴史を知り、文化遺伝子の継承を” 渡邉 忠司 pdfファイル
シリーズ3 ”天然にこだわり製造業から創造業へ” 藤田 直 pdfファイル
シリーズ4 ”「撚り」「選り」「依り」の話” 冨板 浩三 pdfファイル
シリーズ5 ”尾州ジャカードの知と技” 足立 征衛 pdfファイル
シリーズ6 ”万能織機ションヘル” 足立 聖 pdfファイル 11
シリーズ7 ”物づくりと品質管理” 伊藤 武司 pdfファイル 10
シリーズ8 ”色と夢とお洒落と” 新木 一一 pdfファイル 12
シリーズ9 ”繊維はおもしろい” 門倉 福雄 pdfファイル 10 10
6-読む統計 No.
日本・イタリア・中国羊毛輸入量 10
愛知県の繊維・衣服工業 10
高位定着の毛製二次製品 10
2001年毛織物染色整理商品内訳 10
繊維知的財産収支の現状 10
尾州産地紳士、婦人業績推移 12
2003年上期の輸入、中国集中に 10 10
輸出が輸入の3.3倍の規模 11 10
尾州産地の生産動向 88年比較、織物42%、ニット51%へ 12 12
家計消費支出に歯止めかからず 10 11
日本、中国毛糸生産高 11
7-連載:「おもしろ・ファッション用語」 No.
ついていけないファッション用語 山本裕彦 1 4 11
「キャミソールはキャシミア?」 山本裕彦 11
「流行は浮き草か?」 山本裕彦 11
「同調性の欲望と差別化欲望」 山本裕彦 11
「新奇性と一過性」 山本裕彦 11
「流行の循環性」 山本裕彦 10 11
「「ファッション」の概念」 山本裕彦 11 11
同上つづきと「「はやり」と「流行」の語源」 山本裕彦 10 12
同上つづきと「不易流行」という俳諧用語」 山本裕彦 11 10
同上つづき 山本裕彦 (シリーズ最終) 12 11
8-「今、素材の時代 No.
アパレル・小売店の素材企画[1] 婦人・子どもアパレル 1 4 12
アパレル・小売店の素材企画[2] 婦人・子どもアパレル 12
アパレル・小売店の素材企画[3] 婦人・子どもアパレル、紳士・シャツアパレル・ジーンズ 12
アパレル・小売店の素材企画[4] 紳士・シャツアパレル・ジーンズ、ニット・インナー・タイツ 12
アパレル・小売店の素材企画[5] ニット・インナー・タイツ 10 12
アパレル・小売店の素材企画[6] スポーツ  11 12
アパレル・小売店の素材企画[7] スポーツ、関連・スポーツウール、グッズ・服飾資材 11 11
9-研究報告・技術解説 No.
研究報告:織物中における糸の水平移動に関するシミュレーション 1 4 13
技術解説「仮撚加工機の機構につて」 13
技術相談事例:「綿・レーヨン交織織物で緯のレーヨン糸が連続切断の原因」等6例  13
研究報告:体温調節機能衣服素材の開発 13
技術解説:環境ラベル・エコマークについて 13
研究報告:新素材の織物・ニット製造工程における物性の経時変化の解析 13
研究報告:新規繊維加工用酵素の諸性質の解析及びその遺伝子構造の解明  10 13
技術解説:中堅・中小企業のIT活用事例 11 13
研究報告:環境対応型仕上加工技術:カポックの改質技術 12 13
技術報告:凍結粉砕による繊維分離方法の開発 10 13
技術解説:「フラーレン」「カーボンナノチューブ」「カーボンナノファイバー」とその応用 11 13
研究報告:ポリ乳酸繊維複合織物の染色加工技術 12 13
10-文献紹介・技術動向 No.
ローター式オープンエンド糸の延伸加工 17
着色した羊毛の表面改質と漂白 17
高強度、高弾性ポリエチレン繊維を染色するための表面修飾 17
ナノテクノロジーと繊維  10 17
SARS & 防御マスク 11 17
キトサンによる綿織物の表面加工 12 17
海外のドビー織物用CAD pdf 10 17
繊維製品のリサイクル動向について 11 17
ポリエステル布の捺染特性への減量加工の効果 12 17
11-こんな特許が No.
「特許出願公開公報目次 平成15年1月分」 1 4 19
「特許出願公開公報目次 平成15年2月分」 19
「特許出願公開公報目次 平成15年3月分」 19
「特許出願公開公報目次 平成15年4月分」 19
「特許出願公開公報目次 平成15年5月分」 19
「特許出願公開公報目次 平成15年6月分」 19
「特許出願公開公報目次 平成15年7月分」 10 19
「特許出願公開公報目次 平成15年8月分」 11 19
「特許出願公開公報目次 平成15年9月分」 12 19
「特許出願公開公報目次 平成15年10月分」 10 19
「特許出願公開公報目次 平成15年11月分」 11 19
「特許出願公開公報目次 平成15年12月分」 12 19
12-技術情報の窓 No.
「光彩繊維」、「染料から見た環境問題への対応」ほか 21
「立体編物を利用したセラミックスフィルター」、「竹繊維を用いた環境・・・」ほか 21
「水熱処理によるキチン、キトサンの低分子化」、「消臭繊維・消臭加工」、ほか 21
「古くて新しい繊維作物ケナフの魅力と研究開発状況」ほか 21
「促進酸化法による染色排水の脱色技術」ほか 21
「ポリエステルの原料リサイクル」、「ナノテクノロジー」ほか 21
「自動車用繊維材料の現状と動向」、「パルスコロナと酵素を用いた羊毛の防縮加工」ほか 10 21
「糸加工」、「新しいシルクとしての野蚕」ほか 11 21
「酸化チタンを被覆したポリエステル布の光触媒活性」、「強化繊維束の解繊・・・」ほか 12 21
「精錬廃液からのセリシンの回収」、「高分子量セリシンフィルムの開発」ほか 10 21
「PTT繊維”ソロテックス”」、「光触媒レーヨン繊維”サンダイヤ”」、「遺伝子組み替え蚕と・・」 11 21
「悪臭にピンポイントで効く脱臭システム」、「ナノファィバーテクノロジーの現状と将来の展望」ほか 12 21
vol.20の全目次 No.
項目別(「特集」、「ファッション情報」、「この人・この企業」、「わが市・わが町・我が村」・・・) 12 22

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収集見本と解説(別冊見本帖) No.
第1号 紳士・婦人服地 (サージ) 
 生産:吉原紡織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第2号 婦人服地 (オートミール) 
 生産:吉原紡織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第3号 婦人服地 (ドビー)
 生産:安達毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第4号 婦人服地 (ドビー)
 生産:安達毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第5号 婦人服地 (圧縮フラノ)
 生産:セオ毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第6号 婦人服地 (ダブルクロス2ウェイストレッチ)
 生産:セオ毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第7号 婦人服地 (ダブルガーゼ)
 生産:マスタニ毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第8号 婦人服地 (綿カルゼ) 
生産:マスタニ毛織(株)  収集責任:津島毛織工業(協)      
第9号 紳士服地 (シルクウール二重織) 11
生産:御幸毛織(株)  収集責任:名古屋毛織工業(協)
第10号 紳士服地 (ウインターモヘアツイード) 12
生産:御幸毛織(株)  収集責任:名古屋毛織工業(協)
第11号 紳士服地 (サマージャケット) 13
生産:日本エース(株)  収集責任:尾西化合繊貿易振興会
第12号 婦人服地 (綿ワッシャー) 14
生産:日本エース(株)  収集責任:尾西化合繊貿易振興会
第13号 婦人服地 (ジャカード、ゴブラン組織、多色糸使い) 15
生産:浅四毛織工業(有)  収集責任:尾西化合繊貿易振興会
第14号 婦人服地 (ジャカード、ななこ織) 16
生産:浅四毛織工業(有)  収集責任:尾西化合繊貿易振興会
第15号 婦人服地 (ネップツイード) 17
生産:大津毛織(株)  収集責任:泉州毛織工業(協)
第16号 婦人服地 (アンゴラフラノ) 18
生産:大津毛織(株)  収集責任:泉州毛織工業(協)
第17号 紳士・婦人服地 (C/PEドビー) 21
生産:いわなか(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第18号 紳士・婦人服地 (ダブルフェイス・小柄) 22
生産:いわなか(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第19号 婦人服地 (ジャケット・スカート地) 23
生産:岩田健毛織(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第20号 婦人服地 (スーツ地) 24
生産:岩田健毛織(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第21号 婦人服地 (ジャケット地) 25
生産:岐阜紡織(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第22号 婦人服地 (ネップツイード) 26
生産:岐阜紡織(株)  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第23号 婦人服地 (ジャケット地) 27
生産:(株)イワゼン  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第24号 婦人服地 (スーツ地) 28
生産:(株)イワゼン  収集責任:岐阜県毛織工業(協)
第25号 紳士服地 (ジャカード幾何調柄) 31
生産:市橋毛織物工業(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第26号 紳士服地 (スーツ地・バーズアイ柄) 32
生産:市橋毛織物工業(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第27号 紳士・婦人服地 (カシミア・ウール・コットン) 33
生産:渡玉毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第28号 婦人服地 (リバーシブル) 34
生産:渡玉毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第29号 婦人服地 (和紙メッシュ) 35
生産:吉民毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第30号 婦人服地 (ストレッチ楊柳) 36
生産:吉民毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第31号 婦人服地 (Nep(ネップ)ツイード) 37
生産:岩半(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第32号 婦人服地 (ループツイード) 38
生産:岩半(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第33号 カーテン地 (なごみ) 41
生産:中西織布(名)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第34号 カーテン地 (ジョセフィーヌ) 42
生産:中西織布(名)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第35号 カーテン地 43
生産:宮善織物(株)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第36号 カーテン地 44
生産:(株)コザワインテックス  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第37号 椅子張り地(ベスト) 45
生産:大薮織物(株)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第38号 椅子張り地(H-60822) 46
生産:大薮織物(株)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第39号 カーテン (ドレープカーテン) 47
生産:山眞(名)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第40号 カーテン (ドレープカーテン) 48
生産:山眞(名)  収集責任:尾州絹化繊織物(協)
第41号 紳士服地 51
生産:前島織物(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第42号 紳士服地 52
生産:前島織物(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第43号 紳士・婦人服地 53
生産:松本紡織(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第44号 紳士・婦人服地 54
生産:松本紡織(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第45号 婦人服地 55
生産:虫文毛織(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第46号 婦人服地 56
生産:虫文毛織(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第47号 椅子張地(KRM65) 57
生産:栗本産業(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第48号 椅子張地(N1348) 58
生産:栗本産業(株)  収集責任:尾州織物工業(協)
第49号 紳士服地(ソフトツイード) 10 61
生産:ミズボウ(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第50号 紳士服地(グログランダブルフェイス) 10 62
生産:ミズボウ(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第51号 婦人服地(圧縮ウールラッセル) 10 63
生産:ミズボウ(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第52号 紳士・婦人服地(ダブルフェイス) 10 64
生産:和吾毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第53号 紳士・婦人服地(ウールコットンサージ) 10 65
生産:和吾毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第54号 婦人服地(トップツイストオックスフォード) 10 66
生産:中隆毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第55号 婦人服地(杢ツイード) 10 67
生産:中隆毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第56号 婦人服地(穴アキJQ) 10 68
生産:中隆毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第57号 婦人服地(カスリインレーブロック) 10 69
生産:中隆毛織(株)  収集責任:尾北毛織工業(協)
第58号 紳士服地(スタイル60’S) 11 71
生産:時田毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第59号 紳士服地(2WAYストレッチ) 11 72
生産:時田毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第60号 紳士服地 11 73
生産:今信毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第61号 紳士・婦人服地 11 74
生産:今信毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第62号 婦人服地(KOHA・コート) 11 75
生産:早善織物(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第63号 婦人服地(デザインカットコート) 11 76
生産:早善織物(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第64号 婦人服地(パイルシャギー) 11 77
生産:木玉毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第65号 婦人服地(ツイード) 11 78
生産:木玉毛織(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第66号 紳士服地(バンブーコットン コーデュロイ) 10 81
生産:野村産業(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第67号 紳士服地(ダブルフェイス) 10 82
生産:野村産業(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第68号 紳士服地(クリーン365) 10 83
生産:中外国島(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第69号 紳士服地(アルピヤンストレッチ) 10 84
生産:中外国島(株)  収集責任:尾西毛織工業(協)
第70号 婦人服地(モール使用) 10 85
生産:(株)滝善  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第71号 婦人服地(ブークレー使用) 10 86
生産:(株)滝善  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第72号 婦人服地(ブークレー使用) 10 87
生産:(株)滝善  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第73号 婦人服地 10 88
生産:近藤(株)  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第74号 婦人服地 10 89
生産:近藤(株)  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第75号 婦人服地 10 90
生産:近藤(株)  収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第76号 紳士・婦人服地 11 91
小吉製絨(株)   収集責任:尾西毛織工業(協)
第77号 紳士・婦人服地 11 92
小吉製絨(株)   収集責任:尾西毛織工業(協)
第78号 婦人服地 11 93
小池毛織(株)   収集責任:尾西毛織工業(協)
第79号 婦人服地 11 94
小池毛織(株)   収集責任:尾西毛織工業(協)
第80号 婦人服地 11 95
御幸毛織(株)   収集責任:名古屋毛織工業(協)
第81号 紳士服地 11 96
御幸毛織(株)   収集責任:名古屋毛織工業(協)
第82号 紳士服地 11 97
鈴弥(株)      収集責任:一宮繊維卸商団体連合会
第83号 紳士服地 11 98
鈴弥(株)      収集責任:一宮繊維卸商団体連合会
第84号 婦人服地(コルピット地柄) 12 111
(株)ビエント    収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第85号 婦人服地(コルピット杢) 12 112
(株)ビエント    収集責任:愛知県撚糸工業(協)
第86号 紳士服地(ウールコットンジャカード) 12 113
トゥエンティ・ワン(株) 収集責任:(協)一宮繊維卸センター
第87号 紳士服地(ウールコットンストレッチ) 12 114
トゥエンティ・ワン(株) 収集責任:(協)一宮繊維卸センター
第88号 婦人服地(1/48TOPプレーティング天竺) 12 115
ササキセルム(株)   収集責任:(協)一宮繊維卸センター
第89号 婦人服地(1/24TOPブークレ天竺 圧縮) 12 116
ササキセルム(株)   収集責任:(協)一宮繊維卸センター
第90号 婦人服地 12 117
大三(株)         収集責任:(協)一宮繊維卸センター
第91号 婦人服地 12 118
松成(株)         収集責任:(協)一宮繊維卸センター
開発見本と解説(別冊見本帖) No.
第1号 婦人服地(オパール加工、蛍光色調)
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 
財団法人 一宮地場産業ファッションデザインセンター
     
第2号 婦人服地(高通気性織物、模紗・平格子、吸汗速乾) 10
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
財団法人 一宮地場産業ファッションデザインセンター
     
第3号 婦人服地(モアレチェック、経畝織、平二重織) 19
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第4号 婦人服地(高遮蔽・通気性織物、模紗・平格子、吸汗速乾) 20
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
財団法人 一宮地場産業ファッションデザインセンター
第5号 婦人服地(春夏・表面効果・ストレッチ織物) 29
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第6号 婦人服地(表面効果・糸移動効果) 30
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第7号 婦人服地(表面効果組織) 39
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第8号 婦人服地(高遮蔽性、高通気性、風通織、スパッタ加工) 40
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第9号 婦人服地(表面効果組織) 49
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第10号 婦人服地(変形緯ヒダ織物、四重織) 50
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第11号 婦人服地(経緯ヒダ織物、四重織) 59
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第12号 婦人服地(ポリ乳酸・抄繊紙使い) 60
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第13号 婦人服地(ポリエステル酵素処理織物) 10 70
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第14号 婦人服地(カポック・綿混紡糸使い、メタルフリー染色) 11 79
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第15号 婦人服地(ケナフ・バンブー糸使い、天然染料染め) 11 80
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第16号 紳士・婦人服地(マイクロチェック) 12 81
設計・試作:FDC 長大(株) 
第17号 紳士・婦人服地(コットン/ウール トロピカルストレッチ) 12 82
設計・試作:FDC 長大(株)
第18号 紳士・婦人服地(変り織デニム) 12 83
設計・試作:FDC 長大(株)
第19号 紳士・婦人服地(カラーコーティングデニム) 12 84
設計・試作:FDC 長大(株)
第20号 紳士・婦人服地(ウォッシャブルデニム) 12 85
設計・試作:FDC 長大(株)
第21号 紳士・婦人服地(リング・ギンガム) 12 86
設計・試作:FDC オガワテキスタイル(株)
第22号 紳士・婦人服地(リネンピン キャンパス) 12 87
設計・試作:FDC オガワテキスタイル(株)
第23号 紳士・婦人服地(ホップサック・リネン) 12 88
設計・試作:FDC オガワテキスタイル(株)
第24号 婦人服地(ライスシャンジャン) 12 89
設計・試作:FDC オガワテキスタイル(株)
第25号 紳士・婦人服地(ダブルクレープボイル) 12 90
設計・試作:FDC オガワテキスタイル(株)
第26号 婦人服地(ニードルパンチによる両面植毛織物) 11 99
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第27号 婦人服地(バイオ加工紡毛織物) 11 100
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第28号 婦人服地(先染、生分解性織物、毛・ポリ乳酸混紡糸使用) 12 119
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター
第29号 紳士服地(スパッタリング加工、ボンディング加工、収縮しわ加工) 12 120
設計・試作:愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター FDC

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FDCが新年度方針

黄金時代への序曲がはじまっている

FDCルネッサンス始動
「よりビジネスに近づく」を基本コンセプトに

・東京展や人材育成          (pdf:262kb)
・産学官共同プロジェクト立ち上げ (pdf:152kb)
・インポートセレクト展も        (pdf:113kb)
・マーケッター養成へ         (pdf:44kb)
・戦略会議設置や地場産品発掘も (pdf:110kb)

・FDCルネッサンス骨子       (pdf:131kb)
・FDC新年度事業チャート      (pdf:147bk)

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2004年春夏物を提案 FDCテキスタイルコレクション開く -素材の新しい可能性追求-
テーマ:「CROSS MIX -共創-」

黄金時代への序曲がはじまっている

 ・FDCが提案した「特に注目すべき素材群」
・産地素材でショー 提携デザイナー 小川彰子(”a primary AKIKO OGAWA”)
タン・ブン・フォン(”TBF”)
・ファッションセミナー 「市場が求めるアパレルとその素材」 三陽商会 北川美智子氏
「2004年春夏テキスタイルトレンド」 
ファッションコーディネーター 富塚晶子氏

一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)は4月9、10、11の3日間、「FDCテキスタイルコレクション」を同所で開いた。2004年の春夏物を「CROSS MIX-共創-」のテーマでアピール、産地企業およびアパレル、コンバーターなど多数が来場した。

テーマを「CROSS MIX―共創―」と設定したのは、異なる特性や価値観の違う素材同志をコラボレーションすることで「新しい可能性」の広がりを狙ったもの。複数の素材の良さに目を向けた前向きな発想が「次のステップを切り拓く」(コレクション関係者)というわけ。
コレクションには2004年春夏向け素材約700点、そのトレンドを具現化したアパレル製品30点が展示された。
それによると同シーズンのトレンドテーマは「より快適に、よりハッピーに」、「心躍る多彩なカラー・マジック」、コンセプトは「ファンキー・ベィビー」、「ニート・チャーム」、「センシャル・ローズ」、「コンバット・エンジェル」。

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座談会「ネリーロディとモノ作りを語る」

変革の時代は素材の時代

出席者
ネリーロディ・ネリーロディ社代表   青井大喜 ・早善織物(株)
丹羽正蔵  ・丹羽正毛織工場     森 良三 ・野村産業(株)     (敬称略)

ジャパン・テキスタイルコンテスト(JTC)開催委員会は5月14日、ネリーロディ女史による2004/05年秋冬トレンドセミナーをFDCで開催したが、これを機会に尾州産地のクリエーター三氏と「ネリーロディ女史とモノ作りを語る」座談会を行った。以下はその収録である。(司会・進行=繊研新聞神原勉名古屋編集長、「テキスタイル&ファッション」編集室)

モードも時代を反映して
―21世紀に入って間もなく、世界ではイラク戦争がはじまり、それが終息したと思ったら今度はSARSが発生しました。経済的にも引き続き混乱が続いています。ファッションもこうした政治、社会、経済情勢と無関係では有り得ないと思います。いかがでしょうか。
ネリー=確かにその通りで、現在は大変な動乱の時期にあります。ご指摘の戦争、感染症など大変な状況にあり、モードもこれを反映したものになっています。と申しますのも、今モード界ではビンテージの傾向が一部に出ております。これは染めにしても使い古したような効果を出すとか、一部分をわざと引きちぎったような効果の生地を使用していますが、これは明らかに戦争とか経済情勢の混乱を反映したものです。

リチャームズへの対応
アパレルと生地は親子の関係
新時代の日本ファッション
創造性を抑えないで挑戦

―最後に若手クリエーターへのアドバイスを。
ネリー=三つあります。生地の若手クリエーターの皆さんは第1に創造性を抑えないで、爆発させて下さい。第2は先輩の築いた文化は継承して下さい。第3はハーモニーやカラーミックスを重視して下さい。
―ありがとうございました。

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アンケート調査 尾州短期景気観測指数は1.54(5段階評価で)

財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)月刊情報誌『テキスタイル&ファッション』は、尾州産地の当面の景気概況について加盟業界22団体に6月10日締め切りでアンケート調査した。当産地に関して生産数量や販売額などの調査はこれまでにも行政などで行われていたが、景気動向の把握のための短期景気観測(尾州短観)はなかった。13団体が回答を寄せたが、5段階評価による現局面の景気判断は「1=大変悪い」が6組合・団体、「2=やや悪い」は7組合・団体で、3=普通、4=やや良い、5=大変良いはいずれも皆無だった。この結果5段階による景気指標は1.54となった。

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JTC作品20反以上の受注も ~実商売でも大きな成果~

9月1日から2003年ジャパン・テキスタイル・コンテスト(JTC=愛知県、一宮市、一宮商工会議所などで開催委員会を構成)の受付が開始され、早くも応募が殺到しているが、「テキスタイル&ファッション」誌は昨年の同コンテスト入賞者39名を対象に「入賞作品のその後」をアンケート調査した。その結果、回答17名のうち全体の82%に相当する14名が商品として販売のプレゼンテーションしており、うち重複で6名が原反成約、4名が見本反成約を確保できたと回答した。これは、同コンテストがわが国テキスタイルデザインの最高峰を競うだけではなく、貴重な商材発掘の場になっていることを証明したものである。

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2003~2004年秋冬 わが社の売れ筋素材はこれ!
ツイードが急浮、産地の特徴を生かす

(財)一宮ファッションデザインセンター(FDC)・月刊機関紙「テキスタイル&ファッション」誌はこのほど、尾州産地のテキスタイルメーカー16社に2003~2004年秋冬向け売れ筋素材のアンケート調査を実施した。
その結果、同シーズンでは産地の得手とするツイードが一番人気になっていることが判明した。16社のうちツイードを「売れ筋」としてあげたのは9社で、その内容はウール素材のカシミヤ混ツイード、ロービングツイード、リングツイード、ネップツイード、スラブツイードからカシミヤ100%ツイードやシルクツイードまで幅広い。
ツイード素材は尾州産地の得意とする素材。高級感と多様性が出せることから、定番的な輸入素材から脱皮して「売り上げより付加価値商品で利益」を訴求するアパレルメーカーが競って産地に発注しているもの。
ツイード以外では高級素材のウール超細番手、カシミヤ、アンゴラ、シルクやストレッチなどの機能素材、綿混などの複合素材が売れ筋になっている。
(以下、略)

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「尾州ブランド」デビューへ FDC/毛工連、研究会結成し意欲的に活動

早ければ、来年にも尾州産地を内外に向け強力に発信する産地ブランドが誕生する。日本毛織物等工業組合連合会(毛工連)と(財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)が愛知県などの協力で名古屋工業大学加藤雄一郎助教授の指導を仰いで進めているもの。テキスタイル関係の産地ブランドはわが国では珍しく、これが決まると「尾州」のイメージは大きく高まり、間接的に取引改善などにも好影響を与えるものと期待されている。
●名工大加藤教授がコーディネート
●尾州の存在感を産地ブランドで
●毛工連から18社が参加
●「想い」を「期待」に高める
●価値創出で存在感を増す
●研究会の目指す方向

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インターテキスタイル上海 尾州産地から6社が単独ブース 日本製毛織物に大きな興味

 世界のテキスタイルを一堂に集めた「インターテキスタイル上海」が10月14、15、16日の3日間、上海・浦東の上海新国際エキスポセンター(博覧会中心)で開催され、23か国・地域から959社が参加した。わが国は初めて日本企業58社を集積した「ジャパン・パビリオン」を設置、尾州産地からは6社が単独ブースを設けて商談を進めたほか、尾州産地からは商社ブースへの参加もあった。会場は会期中、多数のバイヤーで熱気にあふれ、早くも2日目に前回の3日間の来場者に匹敵する3万8000人が訪れるという盛況ぶりだった。尾州産地企業のブースへの関心も高く、活発な商談が続き、「予想以上の盛況」という声もあった。(本誌・山下征彦特派員)
●新国際競業が幕開け
●機能素材に強い関心
●中国製の品質向上目立つ
●「わが社の特徴」鮮明に
●プライスに問題が、の指摘

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20~70歳代まで372点の応募 グランプリに志知さん 準グランプリに羽田野さん

JTC(ジャパン・テキスタイル・コンテスト)2003の作品審査が10月21、22日の2日間にわたって行われ、372点の応募作の中からグランプリ(経済産業大臣賞)に早善織物(株)志知孝信さんの「ゆるウェーヴ」を選出したほか別項のとおりの入賞者を決めた。審査終了後、審査員全員が記者会見、出品作品の講評を行ったが、恵美和昭審査委員長は「作品には日本のテキスタイルの伝統と水準を越える普遍性を獲得しようとの強い意志が感じられる」と述べた。23、24日には生地コンバーター、アパレルメーカーを対象にした内覧会を行ったが、開幕と同時に来場者が押しかけ、作品をチェックしていた。
●優秀性とビジネス性兼備
●獣毛混はアンゴラ中心
●差別化素材確保に寄与
(JTC優秀作品コーナーへ)

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FDCが相次いで東京、一宮で"発信" 確かな物創り、確実な手応え

(財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)が11、12月と相次いで素材展示会を開催し、合同素材展に出展している。2004年2月には一宮市でわが国初の糸の展示会開催も計画されており、こうした動きが尾州産地に活性化に大きく貢献するとともに、全国のアパレルや小売店に「尾州産地、健 在」を印象付けており、「尾州に行くと、時代に合った素材が手に入る」、「今 尾州産が面白い」という雰囲気が醸成されつつある。

「尾州が面白い」の評価
今年、創立20周年を迎えたFDCは新しい方針として「FDCルネッサンス」を掲げており、物作りのレベルアップ並びマーケターの養成に力点を置いているが、展示会や合同展への出展はこの間の成果をわが国業界に披瀝するもので、例えば11月に開かれたJC(ジャパン・クリエーション)プレビューに参加したFDC匠ネットワークのコーナーには終日アパレルなどの来場者が詰め掛け、サンプルオーダーが殺到した。
11月6,7日、東京で開かれたJCプレビューに出展したFDC匠ネットワークのコーナーは異常な人気だった。6日の開幕初日から来場者が集中し、サンプルをリクエスト(マーク付け)するバイヤーで混雑した。この混雑は2日間の会期中続き、担当者は休む暇もなく、マーク付け作業に追われた。コーナーを訪れたバイヤーの多くが「FDC匠グループの内容を知りたい」と紹介文章を要請、用意した資料は瞬く間に無くなり、再コピーして用意する一幕もあった。
他社のコーナーから「FDCだけなぜもてる」とのジョークも出されていたが、尾州産地の"匠"20名が原料・糸、撚糸、テキスタイル、仕上げ、後加工の枠を越えて共同で創作した50点の作品は「尾州産地の伝統を見事に表現している」と評価され、来場者の一人・ファブリックハウスの新井明子代表は「素晴らしい作品。コレクションラインにも適している。今後も産地の伝統技を維持、発展させて下さい」と語っていた。
素材リクエストは一般アパレルのバイヤーに加えて、中にはデザイナー系アパレルも多く、パリコレクション参加のデザイナーも含まれていた。このため、マスコミ各社の取材も相次いだが、同ネットワーク・松田章敏会長は「作り手の想いが、顧客に伝わった。第一回としては満足する結果だった」と述べていた。最終的にJCプレビューでのリクエストは41社から250点に及んだ。
(以下、項目のみ)
●斬新な展示法に注目
●JCでは最大コマ確保

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尾州産地景気短観 0.18ポイントの上昇も回復時期は「判断できない」

 (財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)の月刊情報誌「テキスタイル&ファッション」は11月、第二回尾州短期景気観測」を行った。これは愛知県繊維振興協会正会員22業界団体を対象に行ったもので、12団体が回答した。6月についで2回目となった今回の短観指数は5段階評価で1.72となり、前回の1.54を0.18ポイント上回り、尾州産地の景気が依然"底バイ"にあるものの、上昇に転じていることを示した。

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尾州&FDCこの一年 2003年ニュースセレクション ~反転攻勢へ活発な動き~

◎FDCがルネッサンス
尾州地域の繊維を始めとする地場産業を支援するFDCは4月、これまでの19年に亘る事業活動を全面的に見直して、「より消費者に近づく」をコンセプトとした新しい事業方針を打ち出した。「FDCルネッサンス」といわれるこの新機軸はビジネスチャンスの創出を合言葉に繊維・ファッション産業支援として「創る=売れるものつくり」、「普及する=ビジネスチャンスの創出」、「育てる=マーケター養成」を、また地域事業発掘事業として「アピールする=地域の魅力 発掘」、「楽しませる=地域住民との触れ合い」をそれぞれコンセプトに置いた。この「ルネッサンス」方針に基づいて活動がさまざまな分野で展開され、業界からは「共に企業・産地の発展を」との評価が寄せられ、マスコミからも「FDCが変わった。面白いニュースが多くなった」と取材が殺到した。

◎尾州産地の匠が結集
FDC「ルネッサンス」の一環として5月、尾州産地の匠を結集したFDC匠グループが20名で発足した。長引く消費不況、中国を始めとした膨大な毛製品輸入から産地は極めて深刻な状態にあるが、この中で産地が蓄えてきた紡績、撚糸、織り、編み、染め、仕上げ、後加工などの匠を結集して、「反転攻勢」に出ようという意気込みで"達人"たちがFDCの音頭で立ち上がった。リストラ等で失われつつある尾州産地の技術、技法、意匠、企画を次世代の継承していくことも大きな狙いだった。作品は11月のJC(ジャパンクリエーション)プレビューと12月のJCでデビューしたが、「これが尾州産地の真髄」とバイヤーやマスコミから高い評価を受けた。

◎産地ブランド構築へ
「生産者の思いを消費者や顧客の共感に、その手法として産地ブランドの構築を」とFDCや毛工連、行政が一体となった尾州ブランド研究会が8月、結成された。中国を中心とする輸入製品の増大、長引く消費不況から尾州産地は苦しい局面に立たされているが、地域としての存在感を継続して打ち出していくことが不可欠として、ブランド構築を進めることになった。コーディネーターに名古屋工業大学の加藤雄一郎教授を向かえ、毛工連18社、毛整理、撚糸など関連業界5社と関係自治体代表5者が構築に向けた活発な論議を行った。2004年には尾州産地グランドが誕生する。

◎自立事業が本格化
経済産業省が推進する「中小繊維事業者の自立支援事業」が2003年度からスタート、尾州産地からも適用申請が相次ぎ、同年度に4社が認可された。やる気のある企業のニュービジネスを支援するという同事業の適用を受けたのは尾州産地関係で山長、いわなか、野口、和吾毛織の4社。このほか産地関係では艶金興業、セリオ(パートナー・筧毛織など)が認可され、新規事業に乗り出した。2004年に向けても支援委員会が結成され、業界、関係機関あげてのバックアップ体制が確立した。

◎「売りのプロ」養成へ
FDCは6月、わが国初めての本格的テキスタイル・マーケター養成講座を立ち上げた。東京の(財)ファッション産業人材育成機構・IFIビジネススクールと提携して、テキスタイルのマーケティングを計画し、マネジメントできる専門家を育てよういうもの。いわば"売りのプロ"を育てようというもので、定員は20名、対象は30~40歳代の若手経営者(将来の幹部候補を含む)に限定、11月までに6回の講座を開催した。最終回(10回)の2004年2月には参加者が「ビジネス・プラン」を発表して終了する。

◎上海展で売り込み
10月、インターテキスタイル上海が開かれ、わが国は経済産業省の音頭で初めて「ジャパン・パビリオン」を設けて、共同出展した。このパビリオンに尾州産地から長大、中外国島、いわなか、御幸毛織、オガワテキスタイル、ファインテキスタイルの6社が単独ブースで売り込みをはかった。商社ブースなどへの参加も多数あり、尾州産地の商品が一斉に中国人バイヤーに発信された格好となった。同展には4万6434人が来場し、日本からも2496名が駆けつけた。中国はオリンピックや万博を控え、大きな経済成長を続けており、尾州産地出展関係者は「継続して出展し、中国市場に食い込みたい」と語っていた

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2月4、5、6日 ジャパン・ヤーン・フェアを開催
~「糸からの差別化」に拍車かかる~ 41社が出展、ビジネスチャンス創出

 (財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)は2月4,5,6日の3日間、わが国初めての糸の総合展示会「ジャパン・ヤーン・フェア」(JY)をFDC1階展示ホールで開催する。長引く消費の低迷、中国を中心とした輸入製品の増大などから、わが国の繊維・ファッション業界は新しい需要を生み出す付加価値の高い素材づくりが求められている。このため産地では「糸からの差別化」を求める機運が高まっているが、JYはこうしたニーズに機敏に対応したもので、早くも大きな期待が寄せられている。

2月4日から開かれるJYはFDC創立20周年を記念して開かれるもの。発表と同時の出展希望申込みが殺到、数日で40の予定小間が満杯になり、急遽小間数を増やすなど対応に追われた。商社、紡績、撚糸メーカーなど原糸関係者のJYに対する関心の高さを見せた。
FDCが記念すべき20周年事業としてJYを計画したのは①紡績などの海外進出が相次ぎ国内での糸流通パイプが細くなっている②新しい繊維の開発が進んでいるが、産地のシュリンクもあるがそれらを十分に見たり、入手したりしづらい環境にある③輸入商品に対抗するため、糸からの差別化が不可欠になっている、などの時代変化に対応して、産地インフラ整備の一環として、原材料である糸の情報と商品を一堂に集めることにしたもの。
この中で、特に産地テキスタイルメーカーの糸からの差別化素材づくりの機運は高く、ニーズも強まっていた。定番素材が輸入商品に取って代わられ、ともすると価格競争に巻き込まれており、これが産地企業の収益を圧迫していた。このため産地ではカシミアなど高級獣毛、バンブーやケナフ、和紙糸、とうもろこし繊維など新素材の扱いを増やして「価格競争に巻き込まれない素材」づくりを進めているが、JYはこうした流れを加速させ、国際競争力のある素材の開発を進展させるものと期待されている。
JYはFDCの主催であるが、ユーザー団体である日本毛織物等工業組合連合会(毛工連)が特別協力、愛知羊毛紡績会、愛知県撚糸工業組合、名古屋、津島、尾西、尾北、岐阜県の各毛織工業組合が後援しているほか、日本化学繊維協会、日本紡績協会、日本羊毛紡績会、日本毛整理協会が協力しており、文字通り、「ジャパン・ヤーン・フェア」の名称にふさわしい内容になっている。来場者も尾州産地だけでなく、全国のテキスタイル業界に及ぶものと見られる。
出展社は合繊メーカー、綿、毛、麻など紡績、撚糸メーカー、商社など多彩だが、地域別では愛知県の22社をトップに大阪府の9社、岐阜県の4社、東京都の3社、三重県の2社、京都府の1社と広範にわたっている。出展社が合繊から天然繊維まで幅広いのは尾州産地がウールを基本としつつも素材の多様化に取り組んでいることの反映であり、特に付加価値の高い撚糸メーカーの出展が目立つ。
出展社のうち申込みが最も早かった専門商社のモリリンは「合繊や天然繊維複合によるオリジナルの糸を提案、世界に発信できるメイドインジャパンテキスタイルづくりに寄与したい」と抱負を述べている。また新内外綿は「形状ミックス、色状ミックス、素材ミックスなどファンシーな紡績技術を基盤に、市場の変化の対応した開発力と小ロット短納期体制を整えてあらゆるニーズに応えていく」としている。さらに地元の意匠撚糸メーカーの近藤は「当社はニットの意匠撚糸メーカーであるが、尾州産地向けの織物用の飾り糸を提案、産地の付加価値つくりに寄与したい」と話している。
出展商品は化学繊維から天然繊維まで幅広く、各社のオリジナルが中心だが、例えば王子ファイバー、ワコーテキスタイルは話題の紙繊維、カワボウ繊維は和紙繊維や竹ファイバー、ユニチカテキスタイルは精製セルロース繊維レンチングリヨセル、伊藤忠商事はコンパクトウール、東亜紡織はコンパクトヤーン、いと絹は絹糸などの注目素材を出品する予定だ。また特殊糸の青山繊維加工は和紙糸、モール、ドビモール、リリヤン、ラッセルテープ、スパンコールなどの独創的商品を展示する。

JY都道府県別出展社(順不同)
○愛知県   22社
豊島、モリリン、伊藤忠商事名古屋支社繊維部、新三洋、桂商会、近藤、フォーリン、日本毛織紡績事業本部、大和紡績、サンファインウール、小笠原、滝善、東和毛織、ワコーテキスタイル、青山繊維加工、長谷川商店、伊高撚糸、東亜紡織毛糸営業部、三幸毛糸紡績、中央毛織、いと絹、ビエント
○岐阜県    4社
田幸、カワボウ繊維、東洋産業、大広
○東京都    3社
堀田産業、王子ファイバー、帝国繊維、
○大阪府    9社
日清紡績、ユニチカテキスタイル、旭化成せんい、カネボウ繊維、第一紡績、新内外綿、木野毛糸、トスコ、龍田紡績、
○京都府    1社
協和
○三重県    2社
クラボウ原料原糸部、ミマス

出展企業一覧”へ

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愛知県が自立事業採択社分析 ~毛織7社はすべて製品化事業~

 経済産業省の推進する繊維川中自立支援事業は平成15年度101社が採択され、平成16年度も各地で説明会が開かれている。昨年の申請者は500社を上回ったが、今年度も“復活組”を含めてこれを超える応募者が見込まれている。昨年末、FDCで16年度の申請者を対象に、尾州産地申請企業のバックアップ体制の会議が開かれたが、その席上、愛知県は15年度の採択事業の傾向をまとめた。以下その内容を紹介する。

毛織7社の分析
次に毛織物に絞った分析を紹介する。
平成15年度で採択された毛織物関係は次の7社。その主な事業内容は以下の通りである。

深喜毛織  防災ポリエステル毛布の製造と直接販売
山長    自社生産した高級生地を使用した高級オリジナル婦人服の直販事業
いわなか  企画・縫製機能を整備し、素材・製品の両方を提供する総合ファッション事業の展開
野口    自社のこだわりの生地を用いて最終製品を自ら製造し、OEMで販売する
和吾毛織  尾州産地と消費者をつなぐ、小規模ながらも価値あるブランド事業を展開する。
大津毛織  既にアクリル毛布の一貫体制を有しているため、これを活用して新商品開発及び販売を行う
細川毛織  自社の生産した高級毛織物を使用し、消費者ニーズに合った最終商品を自社ショップで販売する。

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ジャパン・ヤーン・フェア報告 異例、会場で受発注が行われる ~33%は愛知、岐阜以外から来場~

FDCの開館20周年記念事業として2月4,5,6日に開かれたジャパン・ヤーン・フェア(JY2004)は予想を上回る来場者が訪れ、大盛況のうちに会期を終えた。今回の最大の特徴は、当初の開催目的を尾州産地のテキスタイルメーカーを対象としたイベントだったが、出展者が毛、獣毛を始め合繊、綿、絹、竹・和紙など新素材、意匠撚糸など多岐にわたったこともあり、来場者は全国の産地に及び、尾州エリアのイベントから、一気に“全国区”になった点である。この点についてメデイアは「全国産地で糸の飢餓状態が続いていた」(繊研新聞)と背景を分析していたが、4,065人という会期中の来場者数は尾州産地で開かれた繊維・ファッションイベントの中で最大級の動員となった。以下、詳細を報告する。

多数来場で、カウント不能
JY2004には糸メーカー41社と関連業者5社の計46社が出展したが、まず会期中の各社ブースへの来場者は「2,400名」を最高に「1,500人」、「1,000人」、「700人」、「600人」、「500人」、「423人」、「400人」、「200人」、「150~200人」、「150人」、「130人」などブースによっては多少があるが、全体として100名以上にのぼり、当然のこととして「新規の客が多数来場した」という点では共通している。中には「多数でカウントできず」、「1日目400~600、2日目450~550.3日目500~600名」と開催日別に集計したところもあったが、 いずれも第1回からの大量動員に驚いていた。
主催者が受付で確認した入場者は以下の通り。
第一日目   1,321名
第二日目   1,387名
第三日目   1,357名
合計     4,065名

開催日別に集計した先の出展企業のブース来場者が毎日500~600人に平準化していたのは全体の入場者の平準化からみても納得できる。
当初の狙いは「尾州産地のお役に立ちたい」というものだったが、結果は“全国区”になった。
来場者の地域別内訳は以下の通りだった。
尾張西部24市町村    38.4%
名古屋市         12.0%
その他の愛知県       5.1%
岐阜県          11.3%
東京都           6.7%
大阪府          12.6%
その他の道府県      13.5%
海外            0.4%

愛知、岐阜からは2,700名
愛知県尾張西部24市町村はFDCの構成メンバーであり、いわゆる尾州産地(一般的には岐阜県の一部も含むが)の中心であるが、約67%、約2,700名は岐阜県、名古屋、「その他の愛知県」を含むこの地域で「尾州産地のための開催」という本来の目的は達成された。
東京、大阪からは780名の来場があり、東京からはアパレル、量販店、大阪からは商社、紡績、合繊メーカーの来場が目立った。その他13.5%、人数にして約550名が、愛知、岐阜、東京、大阪を除く全国の産地から来場したことになる。また愛知、岐阜以外では33%、1,300名となった。
この内容は2つに分析できよう。
第一は東京のアパレルや小売店の来場は「アパレルや小売店が同質化、均一化を避け、オリジナル商品をつくるため、糸探しからという企画スタンスになった」という証である。
第二点は他産地もまた尾州産地と同様、日本の糸を使った差別化で、輸入商品に対抗していこうという動きが高まった証である。この背景には「欲しい糸が思ったとおり入手でいない」
という全国産地共通の悩みがあった。
「FDCのJYに来て、たくさんの新素材、差別化素材を見ることができた」という他産地来場者の声がそれを証明している。

300件の商談ブースも
今回の展示会はオープンだったが、基本的には商売を最優先していた。出展者と来場者の「出会い」、「糸とテキスタイルの商品と情報の出会い」をコンセプトの掲げ、その「出会い」がビジネスに繋がることを課題としていた。従ってフリー客や“冷やかし客”は限られていた。商売はできたのか。
FDCの出展者に対するアンケート調査では多くの出展者が「できた」と回答している。ある出展者は「30件の商談があり、継続が7件、サンプルル請求が10件あった。7件はまとまりそうだ」と回答している。  商談と成約にまとまりそうな件数をランダムに数件紹介する。
「商談は多数で、53件はまとまりそう。サンプル請求は50点あった」、「150件の話があり、今後詰める」、「40件の商談があり、受注が10件あった」、「50件の商談があり、20件発注を受けた」、「受注が15件あった」(2社)、「ブースで2件の受注を受けた」などその一例。
最大の商談件数は和紙、竹、モール、スパンコール、ビーズ糸などを展示した出展者で「商談は300件、継続50件、サンプル請求100件、受注15件、さらに50件は商談がまとまりそう」としている。
同社を含めて、この種の展示会は、与信管理の問題もあり、まず見本ないしサンプルの請求から商談が始まるが、即受注というケースはきわめてまれであり、JYがいかにビジネスに直結していかを証明した。メディアは「糸の飢餓状況が生まれていた」と報じたが、まさに素早い成約である。

3日目は来場者の4割が商談
それを裏付けるのが来場者の商談姿勢である。来場者の多くは「商談」、「提案素材の確認」、「企画の参考に」、「新規取引先の開拓」を来場ポイントにしていたが、1,321名が訪れた第1目、来場者の38%が商談をしたと回答している。この数字は第2日目にも同じ38%、第3日目には約40%となっており、会期中のマスコミ報道や“口コミ”で、「JYはすごい。欲しい素材がある」との評価が広がったためと思われる。直接商談をしない同業者の来場もあったことを考え合わせると、来場者バイヤーの多くがビジネスチャンスを求めていたことが証明される。まさに商談先行であつた。
イベントの評価を占うのが「次回への出展」、「次回の来場」であるが、ともに9割が「出展する」、「来場する」と答えているが、これは初めて開催のイベントとしては画期的な数値である。糸に対する出展者と来場者のニーズがうまく合致した催しであったといえよう。ニーズに合ったイベントで、「開催時期まさに、今年がベストだった」という声も来場者から聞かれた。

<出展者の回答>
「次回も参加しますか?」
参加する      89.7%
参加しない      0.0%
なんともいえない   0.3%

<来場者の回答>
「次回も来場しますか?」
はい        88.1%
いいえ        2.3%
どちらとも射得ない  9.6%

新規顧客獲得の場に
出展者アンケートでは「非常に来客が多く、今までにないお客様と接することができる」など大半が成果を強調しているが、特にこれまでアパレルや小売店との接点の少なかった撚糸業からは「アパレル、問屋さんに直接自社製品を訴求できた」と流通面でのメリットを指摘する意見もあった。この点である出展者は「末端ユーザーと話をしていて、当社の販売価格の2倍で仕入れていることがわかった。情報の交流面でのメリットがあった」との発言も聞かれた。
来場者アンケートでも「大変良いので年2回開いて欲しい」、「大変良い。是非続けて」という声が圧倒的に多かった。
FDCは第二回JY展を2005年春に開催するが、さらに多数の出展者、来場者が早くも予想される。
なお、来場者による注目素材は以下のとおり。
Y来場者人気素材(本誌参照)

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ジャパン・ヤーン・フェア来場者の声 ~尾州が元気になる契機に~

◎モリリン・社長 森克彦さん
当社も出展しており、率直に言って初めてのことで客がどれだけ来るか心配していた。心配は取り越し苦労で、尾州産地をはじめ全国から予想以上の来場者があった。過去当社も糸の展示会を開催したこともあり、こんなにニーズがあるなら継続開催していれば良かった。しかし1社と41社では量と質が違う。会場が狭い意外、問題なく、大成功といえる。
初回でありながら、なぜ成功したのだろうか。それは「糸からの差別化が決め手」ということをテキスタイルはもちろんアパレルも小売も認識したからである。ただ、糸を理解し、それを生地やアパレルに組み立てするには相応の知識が必要であり、専門商社として橋渡しを行っていきたい。
糸メーカーがどんな糸を開発しているか、糸の需給を含めた現状はどうなっているか、という情報発信の場になったJYであった。今後も年一回の開催をお願いしたい。
◎タキヒヨー・執行役員 滝一夫さん
第一回で4000名も来場する盛況だった、と聞いた。はすごいことで、産地の糸に対するニーズの強ささを実感した。当社も多数来場させた。合繊から天然繊維まで出品されており、尾州産地という枠を超えていた。世界を相手にしている今日、尾州産地だけで戦っても勝ち目はないということだろう。日本の糸すべてを駆使して、世界と戦うという素地ができた。
この点で日本に糸の展示会がなかったのは不思議だ。アパレルも多数来場、興味を示したと聞くが、それだけ、差別化への意欲が高まっていることの証明でもある。
展示内容でいえは話題の糸を含めて網羅されていたが、全体としての方向性が見られなかった。初回で、まず開発糸を含めてすべてを見たい、見せたいということで、仕方のないことだったが、やがては海外の糸展のようにコンセプトに基づいた糸づくりが望ましい。
当面は各ブースが必ず新しい糸を開発、展示して欲しい。それも日本独自のものをお願いしたい。いずれにせよ、41社もの糸をすべて一堂で見られることはユーザーにとっては、ありがたいことで、是非継続して欲しい。
◎いわなか・社長 岩田雄二さん
第一の感想は面白かった、という点だ。見たかった素材、知りたかった素材、欲しかった素材がたくさん出展されており、参考になった。日本には糸の展示会はこれまでなかったので、新鮮で、大変良いことである。
第二はタイミングが良かった点だ。世の中、「値でこい」から脱皮してよいものを作りたいという流れになっている。2年前でなく、その機運が最高に高まった今年開いた点に意義がある。アパレル、小売が来ていたのがその証拠で、アパレル発、小売発の企画が尾州産地に還元されることを期待している。
展示方法も工夫されており、生地や製品もあり、ビジュアルだった。欲をいえば綿と合繊はもう少しでてもよかったのでは。わが社は会場でサンプルオーダーをした。発想の新しい糸や従来からある糸でも一味違ったものを発注した。
大成功で、尾州産地が元気になる契機になるだろう。なお機屋にも招待状をもらえるなら、こちらから案内状を出して、アパレルなどと一緒に来場したい。

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■ファッション情報 エクスポフィル04/05秋冬セミナー

総合テーマは”e-motion”  
産地関係者が高い関心示す

 今年6月17~19日、パリのノール見本市会場で開催される2004―2005年秋冬・第49回エクスポフィル「ヤーンコレクション」を前にして、このほどトレンドの説明会がFDCで開かれた。エクスポフィルはヤーンの展示会だが、一足速いトレンド説明とあって、産地の糸、織物、ニットなどテキスタイル関係者が多数参加した。
尾州産地にとってエクスポフィルは以前からも、関心の高いヤーン展だったが、昨年12月展にジャパン・テキスタイルコンテスト(JTC)の入賞者が特別出展したこともあって、「さらに身近になった」(FDC関係者)展示会である。
今回は「ケイアンドコー」(東京・エクスポフィル日本事務所)が主催し、FDCが協賛して開かれたもので、産地からは定員を上回る参加者があった。これはこの数シーズン、アパレルが素材を切り口とした商品企画を拡大しているのに対応して、ヤーンの国際トレンドをいち早く掴もうという気運が産地に高まっていることが背景にあった。

セミナーにはエクスポフィル事務局長のフィリップ・パスケ氏とモード委員長のシルヴィ・テスタマン女史が挨拶とトレンド説明を行った。

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■ファッション情報    エクスポフィルが秋冬セミナー(2) 04/05秋冬エクスポフィルヤーントレンド

品質の探求と機能的な服

 このシーズンの総合テーマは“e-motion”。現代を特徴づける様々な社会文化現象を一言で表現するために考え出された造語である。

動きを表す<e-motion>
時空の動き:すでに評価が確立している様々な価値が復活しつつある。すなわち、クラシックや伝統の復権であるが、今の時代に合わせて必要な変更を加えるのがミソ。品質の探求が優先事項。
空間の動き:現代を生きる私たちは絶え間なく動いている。だから、動きの自由を妨げず、様々な状況に適応する服、すなわち機能的な服を必要としている。

情動を表す<e-motion>
それでも、素材の外見や感触は飽くまで魅力的であって欲しい。時代が変わろうと、喜びはモノ選びの一つの基準であり、贅沢な素材は私たちの想像力をかきたてる。
e-motionはまた、e-mailにも通じている。e-mailとは,自分だけの閉じた世界を象徴すると共に外の世界へ通じる扉でもある。心地よく安心できるのは自分だけの空間を求める気持ちと、環境問題への強い関心が同居している。

Ⅰ-伝承する
クレープ、毛織物、紡毛ウール、シルキー、スチール(キーワード)
Ⅱ-移し換える 
シェットランド、ツイード、フォークロア、冬のコットン、レース(キーワード)

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■ファッション情報 エクスポフィルが秋冬セミナー(3)
04/05秋冬エクスポフィルヤーントレンド

感動を呼び覚ます力

 このシーズンの総合テーマは“e-motion”。現代を特徴づける様々な社会文化現象を一言で表現するために考え出された造語である。

(続き)
Ⅲ―逸脱する
カジュアルウェアとリラックスウェアを考え直して変身させる。
着心地の良さと機能性は絶対条件だが、それだけをクリアすれば良いという時代は終わった。今や、魅力的である事も求められるのだ。美しさはもとより、感動を呼び覚ます力、文化を背負ったストーリー性も、実用性と同じくらいに大事な要素となった。こうし
てパフォーマンスと効率だけが求められていた素材がより美しく、よりセクシーになる。
合成繊維が大活躍するが、天然素材とのブレンド、加工、ニットや織物の仕上げ工程によってすっかり変身する。
色調としては明るい“アブソリュート”のカラーが用いられ、アクセントは“リリカル”のカラー。

シーズンを要約するキーワード
このシーズンに欠かせないキーワードは以下の通り。
伝統と現代性 品質とエレガンス 心地よさと自由な動

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FDC匠ネットワークが発足 -産地活性化へ尾州の技を伝承-

 (財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)は尾州産地活性化を目指して5月29日、「FDC匠ネットワーク」を結成した。会員は紡績、撚糸、メンズ、レディス、ニット、仕上げ加工、後加工の20名で、初代会長に松田章敏・マツダ・テキスタイル・プランニング代表を選出した。

次世代に残す技
「FDC匠ネットワーク」は尾州産地活性化の起爆剤の一つとして各分野の匠を結集して、先人から引き継がれてきた、当産地ならではのもの作りを進める。すなわち、「今、産地が次世代に残さなければならない」(松田会長)技法をその道のプロが集団を形成、伝承、継承するもの。
歴史と伝統ある尾州産地には、これまで多くの職人が集まり、世界一流の毛織物を日本の消費者に供給してきたが、最近、市場は非ウールの流れになっており、産地の生産商品もウールに加えて合繊、綿、絹、麻、と扱い素材が多様化してきた。これは産地が多様な素材に習熟する一方、他方で産地の特徴を希薄なものにしているという側面もある。いわゆる無国籍化し、海外を含めた他産地との差別化が困難になり、アパレルなど顧客への訴求力が弱体化するという状況を生みだした。

当面20名でスタート
この状況を打開するためには、国際的なトレンド情報や市場ニーズを前提としつつも、「尾州産地ならではの意匠、技術を駆使したもの作りが必要」であり、匠ネットワーク会を結成して「産地の原点にたった高品質テキスタイルの創作活動」を行うことにした。
匠ネットワークの陣容は当面20名で、内訳は原料・糸の匠2名、撚糸の匠2名、メンズ生地の匠3名、レディス生地の匠8名、ニット・カットソーの匠2名、仕上げ加工の匠2名、後加工の匠1名の合計20名でスタートした。

年間50点を開発
具体的に中心となる商品開発では国際情報や市場ニーズを踏まえつつも産地の技を駆使した素材を年間50点開発する。

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■ファッション情報 ネリーロディが語る2004年/2005年秋冬トレンド(1)
「伝統的な価値観を現代風にアレンジ」

一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)はこのほどパリ・ネリーロディ社のネリーロディ代表を招いて、2004年/05年秋冬ファッショントレンドセミナーをFDCで開催した。立ち席も出る盛況で、ネリーロディさんのトレンド分析への関心の高さを改めて示した。この中でネリーロディさんは同シーズンのコンセプトとして「ソフト&グラマー」、「ナチュラル&コンフォート」、「テクニカル&テーラード」、「ラックス&エレガンス」をあげ、テーマ毎に具体的素材名をあげた。以下、2回シリーズで。

ウールとコットンの混紡
◇04/05基本方向◇

永遠のフェミニンをモダンに
◇ソフト&グラマー◇
<カラー>
<キーポイントとなる素材>

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■ファッション情報    FDC匠グループ 5グループで50点を作成

 「FDC匠ネットワーク」が本格稼動している。11月のJC(ジャパン・クリエーション)プレビューでのプレゼンテーションを目指して、5グループが着々と準備を進めており、その成果が期待されている。「FDC匠ネットワーク」は(財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)が5月29日、尾州産地の技を伝承する匠たち20名で結成したもので、メンバーは産地を代表する紡績、撚糸、メンズ・レディス服地、ニット生地、仕上げ、後加工のいずれも選りすぐりで、成果が注目されていた。

JCプレビューでデビュー
「FDC匠ネットワーク」は尾州産地再生・活性化の起爆剤として、各分野の匠を結集して、創生期である大正以降の毛織物産地の先人が築いてきた技術力、技法力、意匠力、企画力を今日に伝承、継続、発展させていく目的でFDCが音頭をとって今年5月に結成した。その社会的使命の高さや、時代的必要性から結成総会には多数のメヂィアが取材の訪れ、各紙が大きく報道した。
グループはこれまでに数回の打ち合わせ会議を開き、基本コンセプトや具体的な創作作品の絞込みを行ってきた。
結成直後の6月4日に、早くも第一回の会合を開き、FDCが提携しているパリの情報企業ネリーロディ社と、そのネ社の欧州情報をベースに産地の特性を取り入れた物作りを進めている「FDCユーロテキスタイルグループ」の方向性を確認、これとは異なる匠グループとしてのコンセプトを確立、産地で取組まれている「尾州ブランド」をも見据えて開発素材、色彩、柄、仕上げ風合い、後加工などの方向性を確認した。このうち色彩に関しては「茶をベースにしてプラスα」に決めた。(以下略)

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■ファッション情報 FDC匠グループ 5グループで50点を作成

 「FDC匠ネットワーク」が本格稼動している。11月のJC(ジャパン・クリエーション)プレビューでのプレゼンテーションを目指して、5グループが着々と準備を進めており、その成果が期待されている。「FDC匠ネットワーク」は(財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)が5月29日、尾州産地の技を伝承する匠たち20名で結成したもので、メンバーは産地を代表する紡績、撚糸、メンズ・レディス服地、ニット生地、仕上げ、後加工のいずれも選りすぐりで、成果が注目されていた。

JCプレビューでデビュー
「FDC匠ネットワーク」は尾州産地再生・活性化の起爆剤として、各分野の匠を結集して、創生期である大正以降の毛織物産地の先人が築いてきた技術力、技法力、意匠力、企画力を今日に伝承、継続、発展させていく目的でFDCが音頭をとって今年5月に結成した。その社会的使命の高さや、時代的必要性から結成総会には多数のメヂィアが取材の訪れ、各紙が大きく報道した。
グループはこれまでに数回の打ち合わせ会議を開き、基本コンセプトや具体的な創作作品の絞込みを行ってきた。
結成直後の6月4日に、早くも第一回の会合を開き、FDCが提携しているパリの情報企業ネリーロディ社と、そのネ社の欧州情報をベースに産地の特性を取り入れた物作りを進めている「FDCユーロテキスタイルグループ」の方向性を確認、これとは異なる匠グループとしてのコンセプトを確立、産地で取組まれている「尾州ブランド」をも見据えて開発素材、色彩、柄、仕上げ風合い、後加工などの方向性を確認した。このうち色彩に関しては「茶をベースにしてプラスα」に決めた。(以下略)

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■ファッション情報 エクスポフィル 2005年 春夏ヤーンコレクション(1)

 来年2月25~28日、パリのノール見本市会場で開催される2005年春夏・第50回エクスポフィル「ヤーン・コレクション」を前にして、このほどトレンド説明会がFDCで開かれた。エクスポフィルはヤーンの展示会だが、一足速いトレンド情報とあって、産地の糸、織物、ニットなどテキスタイル関係者が多数参加した。その内容を順次紹介していきます。

シーズンカラー
穏やかさ、みずみずしさ、そして陽気な気分を求めるのがこのシーズンの特徴。
穏やかさ、幸福感、官能的、自然、素朴、快活
"エクスプレション(表現)"
シーズンのコンセプトの基調となる全体のコンセプトは"エクスプレション(表現)"。
なぜ"エクスプレション(表現)"なのか?それは、ファッションとは"表現"するための言語形態の一つだからだ。ファッションは、欲望を昇華させ、願望を代弁し、個性を表現し、感性や社会行動の変化を映し出す『言語』である。しかし現在、生産方法があまりにも高度化し、市場に供給される製品が非常に多様化したために、ファッションに本来備わっていた"感動を与える力"は衰退してしまったかのようだ。そんな時だからこそ、"エクスプレション(表現)"というコンセプトを足がかりにして、『ファッション』という言語の原則を振り返ってみよう。
シーズンのカギとなる三つの"エクスプレション"は以下の通りである。
● 文字によるエクスプレション
● 子供っぽいエクスプレション
● 自由なエクスプレション
糸はこうした様々な"エクスプレション"の素材であり、基盤でもある。

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■ファッション情報 エクスポフィル 2005年 春夏ヤーンコレクション(2)

Ⅰ)文字によるエクスプレション
既存の文字表現を個性的に使いこなす手法。
描かれた線や文字は、簡潔な美しさ、エレガンス、力強さに満ちている。日常的に見慣れた、モチーフであっても、細部に工夫を凝らすことで個性的でユニークなスタイルが生まれる。シンプルさとは、実験的な試みやノウハウを積み重ねた結果なのである。
紙、鉛筆の芯、インク、といった文字を綴る手段からヒントを得たテキスタイル素材がある。そうした素材はマットと光沢、半透明と透明、明と暗といったコントラストを特徴とする。感触の面白さに視覚の楽しみを加えた素材でもある。

グランシンペーパー   紙表面のざらつき   子牛革紙
鉛筆スケッチ       淡彩画       オイル

 (以下、項目のみ)
Ⅱ)子供っぽいエクスプレション
Ⅲ)自由なエクスプレション

シーズンのキーワード

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■ファッション情報 JC/FDCブースに見るリクエスト素材 尾州産地の意匠力が改めて評価される

 昨年12月に東京ビッグサイトで開かれたJCのFDCブースは大盛況で、126社から1,096の素材リクエストが殺到した。展示したのは「FDC匠グループ」、「ユーロ・テキスタイル・プロジェクトチーム」2グループの作品だったが、いずれも人気の的で会期中、来場者が途絶えることがなかった。そこでアパレルなどのバイヤーがセレクトした素材は2004/2005年秋冬の一定のトレンド傾向を示すものであり、売れ筋を予感させる素材である。人気素材の共通点は尾州産地に培われた意匠力を駆使した点で、改めて尾州の底力が支持された。以下、FDCブースの人気素材を紹介する。(以下、略)

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■ファッション情報 エクスポフィル 2005/2006秋冬ヤーンコレクションのプレビュー③

カラー
2005/06秋冬のカラーはニュアンスに富み、やさしさに満ちあふれている。ハーフトーン、柔らかな色合い、明暗のニュアンスが主役となる。穏やかでありながら、私たちを元気づけてくれるような雰囲気、微妙な心地よさが漂う。錆色と濃い赤だけが別格で、贅沢で良質の暖かいタッチをもたらす。

シーズンのエスプリ
心地良くあたりたい、体も心も快適でいたいという願望が全面に出てくるシーズン。
素材の心地良さ、柔らかさ、軽さ、官能的な快感、癒し効果が、身体的な安らぎを支えてくれる。
一方で、テキスタイルの自由奔放名デザイン、くつろいだ雰囲気、カラーの微妙な味わい、ファブリックのシンプルな外見は精神的な安らぎをもたらす。

Ⅰ)癒し
豪華さ、静穏、そして喜び。高貴なファイバーの贅沢な柔らかさ、どこか野生も感じられるツイードゥールの鷹揚さと率直さ、ハニコム組織の心地良さ、エタミンやモスリンの軽さ、シルクの人工素材の甘い快感と滑らかさ。こうした全てがニュートラルカラーの明暗を生かした穏やかな雰囲気の中に包みこまれる。

      テリークロス      蜂巣     ザラッとした手触り
シルキー        靄(もや)   霧

Ⅱ)チャレンジ
個性を強調するために規範や時代の枠に縛られず、常識を越えて、挑発する。独創性を支えるのは
最新技術。様々なジャンル、スタイルが混じり合う。対照的な色や素材が互いを引き立て合う。紡
毛ウールは驚くような色使いを見せ、手織の風の雰囲気、時には色褪せたような風合いを帯びる。
テキスタイルの表面は、無秩序な凹凸、極端な凹凸で躍動するようだ。コントラストの強い素材使
いでレースに新風が吹き込まれ、合成繊維はメタリックにきらめき、ベルベットはロココかぜモチ
ーフで飾られる。

      エキセントリック      誇張         ビンテージ
ロココ        インナー/アウター    グラマー

Ⅲ)アーバン感覚
シティウェアとカジュアルウェアとの中間。シンプルな外見とハイテク機能が合体したリラックス・シック。エレガンスがヘビーウェアと同居する。ブレンド、ミックスが必須、テキスタイルの組織が精緻になる。感触はしなやかにそして濃密になる。
ウールはセルロース繊維、合成繊維とブレンドされ、コシのある手触りと、ニートでマットな外見を獲得する。ストレッチは着心地と織りの密度を高め、コーティングは素材のコントラストを強調する。

      プロテクション       リラックス       簡素
厳格さ         ヘビー・デューティー   ワックス

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織物中における糸の水平移動に関するシミュレーション

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター  池口達治、宮路千乃

模紗織などは糸の高さ方向だけでなく水平方向にも移動し独特な表面効果を発現するため、設計段階でそれを予測することは非常に困難である。このような表面効果をコストや時間を要する試織を行わずに確認できる手段が業界では求められている。本研究は実際に織物の組織点の位置を測定し糸移動の傾向を組織図と照らし合わせて分析した。この結果から組織図をもとに糸の水平移動を予測する手法を構築し移動による織物の表面変化をシミュレーションする技術を確立した。(特許出願中)

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技術解説「仮撚加工機の機構について」

金沢大学工学部機能機械工学科 教授 新宅救徳

(項目)
仮撚機の機構
フリクション仮撚スピンドル
3軸外接型仮撚ユニットの糸傾角
軸間距離調節可能な3軸スピンドルの提案

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技術相談事例報告

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター

(1) 綿・レーヨン交織織物で緯のレーヨン糸が連続して切断した原因について
<相談内容>
経糸に綿糸80/2と緯糸にレーヨンフィラメント糸150dを使用した交織織物で、一反に2~3箇所、長い部分では数メートルにわたって、緯糸が連続して切断した傷が発生、その原因について相談があった。
<指導内容と検討事項>
(以降、写真や図で説明された本誌をご参照ください)
(2) 筋糸の見え方が右から左へ徐々に異なる原因について
<相談内容>
ストライプ柄の2/2綾織・スーツ地において、2本ずつ配した筋糸の色が左右で異なって見える。この原因を知りたい。
使用糸は筋糸、地糸とも毛・ポリエステル混紡糸2/60である。

(3) チーズ巻糸にリング状の色違いが発生した原因について
<相談内容>
バンブー(竹繊維)とポリエステルを撚糸したチーズ巻きを染色したところ、チーズの中にリング状に色違いが発生した。この原因を知りたい。
使用糸はバンブー74%、ポリエステル26%の混用率である。

(4) 反毛染色の乾摩擦堅牢度の低下について
<相談内容>
反毛した羊毛をクロム染料で染め、オイリング後の乾摩擦堅牢度が、黒、紺ともに2級であった。この原因を知りたい。

(5) ポリウレタン弾性糸を使用した織物の耐久性について
<相談内容>
ストレッチ織物の商品開発を進めている織物業者から、ポリウレタン弾性糸を使用したストレッチ織物の着用に伴う耐久性についての相談。

(6) ウール100%スカートのシワ発生原因とシワ修正法について

<相談内容>
スカートにシワが発生した。原因を知りたい。また修正方法があれば教えてほしい。

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織物中における糸の水平移動に関するシミュレーション

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター  池口達治、宮路千乃

模紗織などは糸の高さ方向だけでなく水平方向にも移動し独特な表面効果を発現するため、設計段階でそれを予測することは非常に困難である。このような表面効果をコストや時間を要する試織を行わずに確認できる手段が業界では求められている。本研究は実際に織物の組織点の位置を測定し糸移動の傾向を組織図と照らし合わせて分析した。この結果から組織図をもとに糸の水平移動を予測する手法を構築し移動による織物の表面変化をシミュレーションする技術を確立した。(特許出願中)

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■技術解説 環境ラベル・エコマークについて

技術士(繊維部門) 森 彬子

はじめに
環境問題を解決する一つの方法として、ユーザーが商品を購入する時、環境に優しい商品を識別選択できる情報として、環境ラベル制度が世界中に設けられている。我が国では、1989年から(財)日本環境協会がエコマーク制度を実施している。2001年には、「環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が施工され、環境保全型商品が市場に広がってきた。2002年9月末現在で、64分野、5308商品、1826社がエコマーク商品に認定されている。

エコマークについて
・現状
・化学物質の環境負荷項目の基準化
・染料・有機顔料及び健康・環境への影響が懸念される物質
・仕上加工工程での使用可能な薬剤と使用を禁止する薬剤

まとめ
環境保全並びに繊維製品中の有害物質と健康について、わが国でも関心が高まっているが、ユーザーが安全な家庭繊維製品や衣料品をどのようにして見つけだすのかが問題であった。この答えが環境ラベルによる識別によって解決されつつある。生産工程、人体、リサイクルに関するエコロジーの条件を満たしていくことによって、トータルな環境問題もクリアされるであろう。

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新素材の織物・ニット製造工程における物性の経時変化の解析

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 大野 博 柴田善孝

 本研究では、環境に優しい新触感素材織物の開発を目指し、エコロジー素材としてのポリ乳酸糸に焦点をあて、種々の実験を行い、従来糸とは大きく異なるその糸物性と経時変化との関係を解析して、織物・ニットの製造工程における留意点について検討した。その結果、ポリ乳酸糸のクリープ破断に至る過程及び因果関係を明らかにでき、クリープ破断等の経時変化が起きにくい糸構造、製織条件、張力設定を見出すことができた。この成果を踏まえ、環境に優しい新触感素材織物としてポリ乳酸糸を中心とした夏用シャツ地織物の試作開発を行い、実用性能の向上を図ることができた。

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新規繊維加工用酵素の諸性質の解析 及びその遺伝子構造の解明

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 山本周治 北野道雄 茶谷悦司
愛知県産業技術研究所 食品工業技術センター
北本則行 安田庄子 半谷 朗

 メディエータ6種類を添加したポリエステル処理布を作製し、風合い試験、吸水性試験、帯電特性、強伸度、防しわ試験及び染色試験を行なった。その結果、一部のメディエータでは、酵素単独で処理するよりポリエステル繊維の破壊が進み、柔軟性が増して強伸度が低下し、吸水性、帯電性が向上することがわかった。しかし、防しわ性においては酵素とメディエータによる繊維への分解がより多く進むため、防しわ性は処理方法によっては悪くなった。
はじめに
本年度の研究は、平成12年度から始まった「遺伝子組み換え技術による有用酵素の創製と繊維加工への応用に関する研究」の一部である。今年は、微生物酵素の繊維加工への先発の研究として、反応を促進するメディエータを市販品酵素に添加し、ポリエステル処理を行った。リパーゼにメディエータ(Deni Lite Plus)を添加処理後、ラッカーゼにメディエータ(Deni Lite Plus)を添加処理するかリパーゼにメディエータ(ABTS+1-Hydroxybenzotriazole)を添加処理後、ラッカーゼにメディエータ(ABTS+1-Hydroxybenzotriazole)を添加処理する方法が、ポリエステル繊維の分解を促進することが判った。

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■技術解説 中堅・中小企業のIT活用事例 -中部公設試研究機関共同研究会活動報告書から-

愛知県産業技術研究所尾張繊維技術センター 開発技術室 安藤正好

はじめに
最近のIT(情報処理技術)の目覚ましい進歩は、コンピュータの情報処理技術と情報通信技術の飛躍的な進歩の結果、誰でも身近に利用できる状況になり、社会に大きな影響を与えています。また、ITの進展は、企業の組織や製品の製造販売手法の変革と業界構造の変革を促しており、あらゆる産業分野において、ITの導入と活用は避けて通れない課題になってきています。
中部地方はモノづくりを中心として産業が発展してきましたが、今後さらに、この地域の産業が発展していくためには、ITの有効活用が重要と考えられます。モノづくりにおいては、製品の企画から、設計、部品調達、製造、販売、消費に至るまですべての過程でITの活用が期待されています。経済状況が停滞する中、ITの活用は、顧客対応の向上、製造コストの低減化、製品開発のリードタイムの短縮化を図るうえで有効な手段であり、企業が競争力を確保し、地域産業が活性化する決め手と考えられます。
このような状況のなか、平成13年4月から平成15年3月まで、中部地域8県の公設試験研究機関(20機関)が参加し、「地域産業におけるIT活用技術に関する調査研究会」を開催し、成果報告書をまとめました。ここでは、その概要について紹介します。

調査の概要
繊維関連企業のIT化事例

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環境対応型仕上加工技術:カポックの改質技術

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 金山賢治 北野道雄 浅井弘義

 天然素材として自然界に優しいエコロジー素材であるカポック織物について、強アルカリや塩素系の化学薬品、エネルギーなどの使用量を削減する様な環境対応型の仕上加工技術について検討した結果、従来のアルカリ精練・漂白法に比べ、酵素精練法及び中性漂白法では繊維の扁平化が防止できソフトな風合加工の前処理として適しており、中性・中温であるため排水負荷の低減やエネルギーの削減が可能であり、安全性の高い天然由来の高分子物質スクワランとレシチンによる処理では皮膚に優しいヌメリ感のある柔軟加工が可能となった。

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凍結粉砕による繊維分離方法の開発

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 安藤正好 松浦 勇

 繊維製品が様々な素材から交織・混紡等されて製品化されていることがリサイクルを妨げる要因のひとつとなっている。本研究では、凍結時に天然繊維が大きく強度低下することを利用して、天然繊維を選択的に粉砕して、合成繊維と分離することを目的とした。毛・ポリエステル混用品を液体窒素で凍結させ、毛とポリエステルを粉砕、分離する技術の検討を行った。

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「フラーレン」、「カーボンナノチューブ」「カーボンナノファイバー」とその応用

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 加工技術室 金山賢治

1.はじめに
ナノサイエンス,ナノテクノロジーのトップランナーといわれているナノカーボンは,電子デバイス,燃料電池,パネルディスプレ材料,ガス吸着材などへの広範囲な応用・実用化研究が急速に進んでいます。新しい炭素系物質である「フラーレン」、「カーボンナノチューブ」、「カーボンナノファイバー」について概略を紹介します。
(以下項目のみ)
2.炭素系物質の世代とその利用
3.フラーレンとは
4.フラーレンの特徴と応用
5.カーボンナノチューブとは
6.カーボンナノチューブの特徴と応用
7.カーボンナノファイバーとは
8.ナノカーボンの製法
(参考及び引用文献等)
・ 大谷:ニューカーボンへの期待,繊維学会誌,Vol.44,No11(1988)
・ 遠藤、竹内:新しい炭素「フラーレン」,「カーボンナノチューブ」とその応用,繊維学会誌,Vol.51,No10(1995)
・ 飯島澄男「カーボンナノチューブの挑戦」,岩波書店(1999)
・ 遠藤、村松、江坂、金、林:カーボンナノチューブ、ナノファイバーの量産,繊維学会誌,Vol.59,No12(2003)
・ ホームページ
・ http://www.nanoelectronics.jp/
・ http://homepage1.nifty.com/myamamoto/tanso.html

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ポリ乳酸繊維複合織物の染色加工技術

愛知県産業技術研究所 尾張繊維技術センター 吉村 裕  浅井弘義  宮路千乃
糸喜株式会社 鹿野隆一

PLA(ポリ乳酸)繊維と綿、毛等の天然繊維との複合織物を試作し、後染加工における染色及び仕上方法によるPLAへの影響並びに複合織物の消費性能 について、検討した。PLAと天然繊維との複合化は、柔軟性を向上させ、帯電性を抑制する。特に、羊毛との複合化は、セルロース系との複合化と比べると、前処理工程、染色工程のいずれにおいてもPLAと羊毛を酸性側で同時に処理できるため、性能、コストのいずれにおいても優れることが分かった。また、羊毛との混紡は、ある程度の耐熱性の向上が得られる。

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