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「カワイイ」を尾州から
世界有数の毛織物産地・尾州がTGCinNAGOYAに参加しました!!
WHAT 尾州とは・・・
一宮市を中心とした尾張西部地域は、古くより繊維産業で栄えましたが、明治以降、綿に替わってウール(羊毛)を使った織物を全国に先がけて取り入れ、その生産は全国一の規模となっています。
先人のたゆまぬ努力により培われた歴史・技術により、今や世界的に知られるイタリアの産地であるビエラやプラートとも比較されるようになっています。
生産される布地は、有名な欧米のブランドでも使用されており、世界中のファッションのシーズ(種)の地と呼んでも過言ではありません。
HOW されど布づくり
みなさんの着ている服・・・ではなく、服になる前の「布地」をつくるのには、一体どれだけの人が関わっているのでしょうか。
尾州産地では、「糸から布地まで」に、数多くの人々がその想いや技術を詰め込みながら制作しています。
~布をデザインする~
全ての生地がデザインすることから始まります。 |
生地の柄シミュレーションソフトでデザイン設計しています。 |
~糸をつくる~
「糸をつくる」と一言では表現できないほどの細かい工程を経て生み出されます。 |
羊毛を刈り取ります。 |
羊毛を洗い、太さや長さによって選別した後、髪の毛を梳かすように羊毛を一定の方向にそろえます。 |
赤ちゃんの腕くらいの太さになるまで引き揃えながら、不純物を取り除きます。 |
この状態を巻き上げたものをトップといいます。 |
さらに細く引き伸ばし、うどんの太さくらいにまでします。 |
糸に撚りをかけながら(ねじりながら)引き伸ばします。 |
糸はこれで完成ですが、通常は二重(双糸)にして使用します。 |
また用途に応じて、糸染めや特殊加工を行います。 |
~布地を織る・編む~
織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が垂直に組み合せて生地にしたものです。 |
経糸を綜絖(そうこう)と筬(おさ)の目に通します。約5,000本の経糸を綜絖と筬の穴に通します。大きな工場では機械で行いますが、多くの工場は手作業で行っています。大変手間と時間のかかる作業です。 |
織機にセットします。 |
~布地を仕上げる~
織物工場で織られて、糸は生地になりますが、この段階での生地はまだごわごわしていて、艶もありません。
染色したり、加工したりするなど「化粧」を施すことで肌触りの良い生地が生まれます。 |
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生地を洗って適度な柔軟性と膨らみを出します。 |
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ローラーと、狭い板の間を通すことで、巾、丈を縮めます。生地を縮めることで緻密で厚い風合いになります。 |
ウールの生地が縮まないようにセットします。 |
織物を引っかくことで表面に毛羽を出します。 |
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布の表裏の余分な毛羽を刈りそろえます。 |
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蒸気を当て生地に艶と柔軟性を与えます。 |
生地にキズや色ムラ等がないか検査します。 |
「カワイイ」×「尾州」・・・
(公財)一宮地場産業ファッションデザインセンターと尾州産地内の企業グループ「尾州産地を考える会」の「中伝毛織㈱」、「宮田毛織工業㈱」、アパレルブランド「M.deux」が、コラボすることによって生み出された衣装8点でTGCに挑みました。
日本の尾州がTGCのステージを通じて、“カワイイ”だけじゃなく、“他の服より着心地がいいよね”を発信しました。